ラオスの厄年が示す戦慄のサイン
サバイディー!ラオスキです。🇱🇦
ラオスにも日本と同じように「厄年」があるのをご存知ですか?現地では「Pee Chong(ピー・チョン)」と呼ばれ、若者たちも真剣に恐れる運命の分岐点です。
今回は、あるラオス人女性が体験した「首が飛びそうなほど」不運な年のリアルな顛末と、彼女が行ったディープな厄払い儀式についてご紹介します。
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ラオスの厄年「Pee Chong」とは?
ラオスには仏教と精霊信仰(アミニズム)、そして中国文化が混ざり合った独特の運勢観があります。その中でも特に恐れられているのが「Pee Chong(ピー・チョン)」です。
これは中国占星術の「犯太歳(ファンタイスイ)」に由来するもので、自分の干支とその年の干支が対立(衝突)する年を指します。いわゆる「厄年」のようなもので、ラオスでは多くの人がこの年回りを非常に気にかけます。
動画の語り手であるPloyさんは、2022年の初めに自分がこの「Pee Chong」に当たり、さらに「Khor Khat(コー・カート)」の状態にあると知りました。これは直訳すると「首が切れる・欠ける」という意味で、命に関わるような大事故や、運命が断ち切られるような不運に見舞われる危険な年を意味します。
衝撃の体験談:身代わりになった鳥
Ployさんの2022年は、原因不明の体調不良と、長年連れ添ったパートナーとの破局から始まりました。不運を断ち切るため、彼女はラオスの伝統的な厄払い儀式「Sadoh Kror(サダオ・クロ)」を行うことにします。
儀式の内容は、灯籠を流したり、自分の爪や髪を切って不運と一緒に川へ流したりするものですが、ここで衝撃的な出来事が起こります。
放生(ほうじょう)の儀式での異変
ラオスでは徳を積む(Tam Boon)ために、籠に入った鳥や魚を逃がす儀式が一般的です。Ployさんも2羽の鳥を空へ放とうとしました。
しかし、1羽は元気に飛び立ったものの、もう1羽は籠から出てこず、そのまま中で息絶えていたのです。本来、生きて空へ帰るはずの鳥が、儀式の最中に死んでしまうという不吉な出来事でした。
これを見た祈祷師(Ajarn)は、彼女にこう告げます。
「お前はもう助かったぞ。この鳥が身代わりになってくれたのだ(死ぬ代わりをしてくれた)」
その直後の交通事故
鳥の死が予兆だったのか、儀式から間もなくPloyさんは大事故に遭います。車が前面から大破するほどの激しい衝突事故でした。
駆けつけた警察官が「中の人は助からないだろう」と思うほどの惨状でしたが、奇跡的に彼女は無傷でした。まさに、祈祷師の言葉通り「何かが身代わり」になったかのような結末です。
しかし、身体は無事でも「金銭的な厄」は続きました。車の修理費、その後のビジネス投資の失敗(フランチャイズ詐欺のような被害)と、財産を失う出来事が次々と重なったのです。
ラオス式と中国式、2つの厄払い
2025年、再び「Pee Chong」の年に当たった彼女は、前回の教訓を活かし、より念入りな対策を行っています。ラオスでは、大きく分けて2つの系統の厄払いが行われます。
1. ラオス式の儀式(Sadoh Kror)
先述した通り、灯籠(ガトン)に花や線香、ロウソクを立て、自分の髪の毛や爪の一部を入れて川に流します。これには「自分に取り憑いた悪いものを水に流し去る」という意味があります。
2. 中国式の儀式(Wat Jeen)
ビエンチャン市内にある中国系寺院(Wat Jeen)で行う厄払いです。特に有名なのが「棺桶への寄付(Coffin Donation)」です。
これは、身寄りのない遺体(無縁仏)のための棺桶代を寄付するという行為です。ラオスやタイの中華系社会では、「死者の世話をすることで、最大の徳(Merit)が積める」と信じられています。
寄付額は気持ち次第ですが、一般的には100,000 LAK(約700円 ※2025年時点)程度から行えます。寄付をすると証書がもらえ、それを燃やして天に報告することで厄払い完了となります。
運気改善の鍵は「マインドセット」
度重なる不運を経験したPloyさんが最終的に辿り着いた答えは、儀式だけでなく「自分自身の行動を変えること」でした。
以前は気が短く、リスクを顧みずに夜遊びや無謀な投資をしていましたが、現在は以下のような生活を心がけているそうです。
- 夜間の外出を控える: 事故やトラブルのリスクを物理的に減らす。
- 感情をコントロールする: 怒りに任せた決断をしない。
- 瞑想と祈り: 毎日心を落ち着ける時間を持つ。
「Pee Chong」は単に不運な年というだけでなく、「生き方を見直せ」という警告の年なのかもしれません。ラオスの人々は、こうして儀式と精神修養の両面から、人生の荒波を乗り越えようとしています。🇱🇦🙏
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