心に残る特別な手仕事の旅へ。
絹や綿が織りなす芸術と、それを生み出す村人の日常に触れる特別な旅。単なるお土産探しでは終わらない、心に残る出会いがあなたを待っています。
サバイディー！ラオスの織物村へようこそ。心に残る特別な手仕事の旅へ🇱🇦
サバイディー！ラオスキです。素朴で美しい手仕事の宝庫、ラオスへようこそお越しくださいました🙏
この国を旅する醍醐味は、豊かな自然、人々の温かい暮らし、そして受け継がれてきた伝統文化に触れることだと私は思います。
今回は、ラオスの奥深くに息づく「織物村」を訪ねます。
絹や綿が織りなす芸術と、それを生み出す村人の日常に触れる特別な旅。
単なるお土産探しでは終わらない、心に残る出会いがあなたを待っていますよ✨
ムアン・ヴァエンへ：未舗装の道が紡ぐ伝統の里へ🌿
奥地への道のり：シャム・ヌアからムアン・ヴァエンへ
ラオスを深く知る旅は、未舗装の道を辿るところから始まります。
小さな都市シャム・ヌアから西へ約３時間。
舗装路を離れ、さらにジャングルを１時間半ほど進んだ先に、手織りの伝統が息づくムアン・ヴァエンという村があります。
およそ６０軒の家々が並ぶこの村は、緑豊かな川沿いの谷間にひっそりと佇んでいます。
特にモンスーンの時期を過ぎた頃の稲田は、目にまぶしいほどの鮮やかな緑色。
訪れる人々を魅了しますよ。
高床式住居と村の日常風景
村の家々は、木製の骨組みを土台にした高床式で、床の高さは８フィート（約2.4メートル）ほど。
竹の壁と、両端のデッキを覆うように湾曲した葦葺きの屋根が特徴的です（一部は波形金属の屋根も見られます）。
家々の下には、村の暮らしに欠かせない様々な品々が置かれているのを見ることができます。
例えば、このようなものです。
- 農業用の道具、木製の豚の餌桶、鶏たち、乾燥中のトウモロコシ
デッキでは、村人たちの日常が垣間見えます。
- 男性たちはバスケットを編んだり、漁網におもりを取り付けたり。小さな子供を連れた女性たちは、おしゃべりしながらも常に手を動かしています。
家によっては、ヤギや豚などを花木から守るために、棒を編んだ柵が設けられている光景も、またこの村ならではの風景です。
手仕事の温もり：織りの技と村人の豊かな日常🙏
村中に息づく織物作りの風景
ムアン・ヴァエンの村を歩くと、至る所で織物の息吹を感じることができます。
各家の脇には、日差しや雨から守られた専用の織物エリアが設けられ、通常２〜４台の織り機が設置されています。
村中では、様々な織物作りの工程が日常の風景として溶け込んでいますよ。
- ある場所では、男性が新しい木製の織り機を彫り、組み立てています。また別の場所では、樹皮から染料を作り出すための桶が並びます。
染め上がったばかりの絹糸が、乾燥のために吊るされている光景も。織り機に経糸（たていと）を張る作業や、糸を玉にする準備も目にすることができます。
そして、多くの女性たちが、若者から年配者まで、一人で、あるいは小グループで黙々と織り機に向かっています。
中には、わずか９歳くらいの子どもが、緯糸（よこいと）の各列で約４０色もの糸を使い分ける複雑なシャーマン布を織っている姿もあり、その技術の高さには目を見張るものがありますよ！
自然と共にある自給自足の暮らし
村の営みは織物だけにとどまりません。
自然と密接に結びついた、自給自足の暮らしが広がっています。
- 村のそばを流れる川では、大人たちが水浴びや洗濯をし、子供たちが水遊びを楽しんでいます。川の流れを利用したプロペラ式の水力発電機が、村に電力を供給しています。
川の対岸や村の周りには、重力式灌漑で水を引かれた棚田が広がります。田んぼでは、男性たちが稲の間から雑草を抜いたり、水田の壁を修繕したりする姿が見られます。
心温まる出会い：織り手との交流と宝物の一枚🎁
村長の家での温かいおもてなし
村の探索を終えて村長の家を訪れると、村中の織り手たちが集まり、温かく迎え入れてくれます。
ラオスの人々の温かさに触れる瞬間ですね。
床に敷かれた座布団に座ると、織り手たちが目の前に弧を描くように並び、手織りのスカーフやシャーマン布などが山積みになって広げられます。
これらはすべて天然染料で染められた絹や、村で栽培された綿から作られたものです。
あなただけの一枚を選ぶ喜び
それぞれの織物は、色合いもスタイルも唯一無二の芸術品。
その中から特別な一枚を選ぶのは至難の業です。
しかし、この選ぶ過程こそが、旅のハイライトの一つになると私は思います。
訪問客が迷ったり感嘆したりすると、織り手たちからくすくす笑い声が漏れ、さらに新しい布が「発見」されると、喜びの歓声が上がります。
言葉が通じなくても、美しい織物を介した交流が深まり、織り手たちの笑顔を引き出す瞬間は、忘れられない思い出となるでしょう。
織物を選ぶ際の基準は人それぞれ。
例えば、このような点に着目してみてくださいね。
- 全体的な配色や、パターンと色の相互作用、糸の張りが生み出すパターンの鮮明さ、織りや染め、パターンの欠陥の有無、エッジの仕上がりの「清潔さ」、壁掛けとして飾った時の幾何学的な「魅力」
一つ一つの作品に込められた時間と労力、そして織り手の魂を感じながら、じっくりと自分だけの一枚を見つける喜びは格別です。
東南アジアの壮大な風景や歴史的な寺院も素晴らしいですが、ラオスのような山岳民族地域の人々との日常的な出会いこそ、最も刺激的で心温まる冒険になるかもしれません。
彼らの誠実さ、開放性、そして優雅な人柄は、その計り知れない芸術的才能に匹敵すると、私は感じています。
ラオスで紡ぐ、あなただけの物語へ✨
ラオスの織物村ムアン・ヴァエンでの体験は、単なる観光を超えた深い感動を与えてくれるはずです。
手仕事の美しさ、作り手の温かさ、そして自然と共に生きる日常。
そのすべてが、あなたの旅をより豊かなものにしてくれます。
もし次にラオスを訪れる機会があれば、ぜひ織物村へ。
この国に息づく物語に触れ、人々との交流を通して、あなただけの一生の宝物を見つけてみませんか？
ラオスは、あなたの五感を刺激し、心を豊かにしてくれる場所です。
ボーペンニャン（問題ないよ）の精神で、ゆったりとした時間に身を任せてみませんか？
きっと素敵な出会いが待っていますよ🇱🇦
